2015年4月22日水曜日

第4回 ボルボ 上級モデルの知性は悪くないかも。

  前回はレクサスについて少々失礼な内容?もあったようで、ちょっと申し訳ないと思っております(意識高い系だって反省くらいします!)。もちろんレクサスが一流のブランドだからこその真摯な意見であり、とっても魅力的なブランドですし、もう何度も試乗させてもらいましたし、現行ISは結構真剣に検討しましたし・・・。

  今回はその埋め合わせにはならないかもしれないですけど、レクサスの素晴らしさがよくわかる?クルマを今回は紹介しましょう。といってもレクサスブランドではなく「ボルボ」なんですが・・・!!そもそもレクサスは少々独特な立ち位置にあるブランドで、2005年の日本上陸当時はドイツプレミアムのパクリなんて言われてました。しかしそれ以後の10年足らずでFR車にもV8・V6・直4の3段階のHVを展開するようになり、今ではドイツプレミアムに対して「時代の変化」を提案する側に回りつつあります。

  将来的に日本を走るプレミアムカーが、HVになるのか?ディーゼルになるのか?の帰趨が決まるタイミングが近づいているのは間違いないです。少々一般論染みてますけど、両者のメリット・デメリットを改めて挙げると、高速道路を定速巡航する分にはHVのメリットは生かせないのでディーゼルが有利ですが、日本では大抵は誰でもやっている「街中でチョイ乗り」に関しては、恐らく故障のリスクという意味で圧倒的に自然吸気エンジンを使っているHVが断然に有利なはずです(もちろん通常使用ではディーゼルの方が寿命は長いのですけど)。

  とにかくターボエンジンというのはエンジンが暖まる前に停止すると、ノッキングにつながりやすいですから・・・身も蓋もない言い方ですが、「日本みたいな『信号地獄』でターボは乗るべきではない!」です。日本仕様だからセールスのためにもとりあえず「アイドリングストップ」を付けておこう!なんてあまりにも安易過ぎて「ありがた迷惑」なメーカーもあります(マツダとBMW)。そんなデタラメな発想を全く警戒することなくBMW320dとか買って「OFF」にしておけばいいのに、街中での発進時に故障したかのような酷い始動音を響かせているクルマも見かけます・・・カスが溜まりますよ!。それと全くの余談ですが、マツダデミオXDを買っている人はディーゼルターボは実は「チョイ乗りがNG」ということを知っているんですかね?

  まあここまで書いてしまうとお分かりだと思いますが、現状ではレクサスが猛プッシュするHVには、現状では大きな死角は見当たらないんですよね。高速道路なら1000kmを無給油で走る!と謳うディーゼル車も結構ですけど、例えば首都圏にお住まいならば、自宅の周囲の100kmくらいはHVが圧倒的に優位なのは間違いないです。だから「くだらねえ評論家の話なんぞ無視してレクサスのHVが一番!」って言ってしまってもいいのですけど、トヨタだけが持っているHVのバリエーションの勝利!ではなんだか「反則勝ち」みたいなので、なんかツマラナイですよね。もし実際に180psくらいのガソリンターボを使った「レクサス」があったとしたら一体どんなものなんでしょうか? なんか今回はいつになく真面目な感じになってしまいましたが、続けます・・・。

  ドイツ御三家(メルセデス・BMW・アウディ)とレクサス。この既存勢力に対して、次世代のプレミアムカーを「鋭意製作中」というブランドがいくつか控えています。特に来年・再来年くらいの内に大きなインパクトを起こす可能性があるのが、「ジャガー」「アルファロメオ」の2ブランドです。リーマンショックで多くのブランドが淘汰されて、プレミアムな中型車を売り続けるのが、日独の「5大プレミアム」に限られる!という冬の時代もありました。しかし新興国での需要拡大が予測される中で、参入すべき市場を求めて年産500万台クラスのグループが再びプレミアム市場で復活しつつあります。特に日独5ブランドに対する「大いなる不満」を溜めた世論に後押しされて?やっと出てきた伝統の自動車産業国であるイギリスとイタリアからの反撃は、噂によると相当にツボを心得た設計になっているとか・・・。

  ジャガーはフォード資本から脱却していますが、実質的にフォードのプレミアムブランドとしての地位で、北米でもしっかり地盤を築いています。で一方でアルファロメオは成長著しいフィアット・グループの世界戦略「プレミアムブランド」として、なにやらマセラティのシャシーを使ってFR車を復活させるらしいです。どちらも世界の頂点を見据える巨大グループによるプレミアム参入への楔となるブランドになるでしょうか。この両者についてはまた改めてその中身についてぶっちゃけていきたいと思います。

  そんなトレンドの中で、フォードの傘下・関連を離れて独自の道を歩み始めたボルボは、新たにトヨタの系列部品メーカー群に援助を求めました。これまで使っていたフォードのエコブーストを段階的に置き換えていく方針で、トヨタ傘下のデンソーと共同開発したターボエンジンと、同じくトヨタ傘下のアイシンAWが作る8速ATを新たに採用して、いよいよボルボのオリジナルの駆動系ユニットを手に入れました。ただしそれはレクサスと同じ部品メーカーによる同等のミッションと、エンジンの担当も今後はレクサスでもベースグレードで使われるとみられる2Lガソリンターボを担当している部品メーカーの手によるものです。

  そういえば、レクサスのターボ第一号は横置きエンジンのNXでした。中国での需要が高まっているプレミアムSUVということで、将来的には中国での増産も視野に入っているとか。ボルボも現在は中国資本であり、スウェーデンの工場に加えて中国にも製造ラインを増設する方向のようです。これまでトヨタのラインナップになかった横置きの2Lターボである程度まとまった数を出すためには、部品の共通化などいろいろな判断ができるはずです。そう思って調べたところ、レクサスの直4の2Lターボは86mm×86mmのスクエアになっていて、スバルの水平対抗4気筒の2Lエンジンとシリンダー口径などが一緒でターボチャージャーなどは共通化できそうです。しかしボルボの2Lターボは82mm×93.2mmでした。それでもデンソーが主要部品を手掛けることで、エンジンに関してはあれこれと部品の共通化ができそうです。

  ボルボと同じでフォード傘下から離れて、独自の駆動系ユニットを開発して存在感を発揮しているのがマツダです。ボルボもマツダの活躍を横目で見ながら、日本や欧州でいぶし銀の存在感を誇るブランドへと脱皮を図っているところのようです。トヨタとホンダが掲げたHVによる日本市場占有に、世界最高レベルのディーゼル&ガソリンエンジンで「待った!」をかけたマツダをお手本にして、やや奔放な開発姿勢が見られるプレミアム市場に、トヨタ系のパワーユニットとマツダが鍛えたシャシーを使った「ハイブリッドブランド・ボルボ」が北欧の知性で勝負をかける!ってのはなんだかロマンがあります。なんかボルボに乗るのも「悪い気がしない」です。中途半端なドイツ車や日本車なんかよりもよっぽどいいですね!やはり「乗る理由」ってのがクルマには必要です!

  ちなみにトヨタ由来の駆動系を積んだ「S60T5」の本体価格は455万円です。FFですが245psを発揮するので、BMW328i(604万円)と同等の性能を持ちます。ちなみにボルボの最大の特徴はマツダがお手本にしたという抜群の足回りのフィールです。ノーマルグレード同士で比較すれば、BMWやメルセデスの同クラスよりも断然に乗り心地が良いです! ちなみにBMWの「Mスポ」にあたる、フラットな乗り心地の「S60T5・Rデザイン」は520万円です(328i・Mスポは620万円)。意識高い系としては専用パーツがバッチリ付いた「Rデザイン」がいいですね!


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2015年4月14日火曜日

第3回 新生レクサスはなかなかいいのだけど・・・

  「アウディ」「日産」と2つのクオリティが眩しいほどに光るブランドを紹介してきましたが、今回はややテンションを下げて、といっても「休憩」じゃないですけど、日本が誇るプレミアムブランド「レクサス」に迫りたいと思います。このブランドは人によって毀誉褒貶が激しくてなかなか選びにくい部分もあります。また面倒くさいことに、とりあえず「レクサスを買うなら絶対にLSだ!」と頑固に譲らないクルマ好きなオッサンっていますよね。確かに彼らの言う事にも、まあ一理あるのは間違いないのですが、それはあくまで「2014年までのレクサス」での話だと断言します。「これから」のレクサスはというと・・・ズバリ!「2ドア」こそが最大のブランドのテーマになってくると思います。

  もちろん今も昔もレクサスとは、4ドアのLSみたいなどっかの会社の社長が乗るためのクルマを、日本でもたくさん売ることで商売が成り立っているブランドです。しかしそういうソーシャルな部分でクルマを売るのだったら、日本でわざわざ独自のディーラー展開などせずに、法人向け事業部がトヨタブランドからセンチュリーやセルシオを売っておけばいい気もします。トヨタが敢えてお金をかけてディーラー網を整備してまでレクサスを日本に持ってきた狙いは、当時(2005年)の段階ですでに成功を確信しつつあったハイブリッド車を、さらに富裕層に喜んで買ってもらおう!という「仕掛け」だと思います。

  よく「レクサスはドイツプレミアムのパクリだ!」と揶揄されましたが、実際のところはドイツ流の「クーペスタイルGTカー」を作るよりも先に、プリウスやSAIといったトヨタブランド初期のHV専用車を軽く化粧直しして「CT200h」や「HS250h」として商品化してきました。この展開はどう考えてもドイツプレミアムとは違う方向を向いています。そして当然のことながらこの「動き」はコアな自動車ファンや評論家だけでなく、一般のクルマが何となく好きな人々からも否定されました(トヨタを高く売りつけるための子供だまし!)。そして我々のような「意識高い系」としても、レクサスは絶対に近寄ってはいけない・近寄りたくない「NG車」「NGブランド」としてリストアップされました。

  整理すると「2014年までのレクサス」とは、トヨタのクオリティカーを移植した「コンサバ」なモデルと、トヨタの大衆車をベースにした「イージー」なモデルによる、混成ラインナップ、つまり構造的に「ハイブリッド」なブランドでした。そしてそれと同時に「組織の権力にふんぞり返ったオッさん」と「セレブ願望が強過ぎるオバさん」をメインターゲットにしたブランドに過ぎませんでした。見た目はやや高級そうですが、中身はというと・・・「お砂糖たっぷりのミルクコーヒー」か「N◯Cの鈍臭いデスクトップ」のようなぬる〜い商品ばっかり!どっちのサイドの商品も「意識高い系」のテンションをガタ落ちさせてくれる、ダサい一般人御用達の「機能性ゼロ&センス最悪」の商品に見えます。おぇ〜・・・。

  そんなクルマを使っている自分が周囲からどう見られるか、なんて特に何も考えていない「典型的な日本人」だけが盲目的に喜びそうな「地味な」ラインナップばかりなのに、そんなレクサスが「プレミアムブランド」を堂々と名乗る神経にはイラっときます。これはちょっと違うのでは?・・・アップルから主力商品として「iガラケー」が発売されているかのような、まったくもって「あり得ない状況!」です。ちょっと騒ぎ過ぎでしょうか。まあもちろん気に入らないならば乗らなきゃいいだけの話ですけど。レクサスは徹底的にマーケティングがトヨタ流だから・・・といったらそれまでですが、従来はトヨタを買っていた客を「セレブ!」とおだてて単価を上げることが、そのまま「目的化」してしまったブランドの存在意義がわかりませんでした(そんな◯◯ばっかりのディーラーのサロンでくつろぎたいですか?)。これまでのトヨタには無かったような画期的なクルマで、ポルシェやベントレーの客をごっそり奪う!くらいの野心(崇高な理念)は無いのか?

  そんな流れが変わる契機となったのが、限定発売されたレクサスLFAが世界に向けて発表された以降で、トヨタが本気になればスーパースポーツだって出来ますよ!と全世界にアピールしておいてから、いよいよ欧州の名門プレミアムブランド&ラグジュアリーブランドに本格的に「宣戦布告」という運びになったようです。といっても2015年現在になってもまだまだ肝心な「クオリティカー」がほとんど揃ってないですけど・・・。それでも昨年末に発売された「RC-F」はこれまでのレクサスの「コンサバ」or「イージー」なモデルとは一線を画した、「一級品のGTカー」といってもいいクオリティマシンです。先代ISにも「IS-F」という8気筒のGTカー志向なモデルがありましたが、シャシーと足回りがパワーを受け止められない!で片付けられてしまう、なかなか残念なモデルでしたから・・・。

  なにより悲しいのは、レクサスはアメリカでそこそこ成功し、日本に上陸しても「プリウスもどき」がそこそこよく売れて一定のポジションを得たわけですが、やはりというかべきか欧州で全く相手にされず、そのことにショックを受けて本格的な「GTカー」作りをする流れになったことです。日本のレクサス・ユーザーのレビューを読んでいると、どんな内容のクルマであれ「レクサス」でありさえすれば良い!かのような「消費動向」がなんとなく見られます。そしてそれとは別にハイエースやアクアにレクサスマークを貼って満足する人もいるようです(これはネタでしょうけど)。しつこいようですが、そういう悪趣味なこと全てがなんだか「悲しい」を通り越して、日本人として情けなく感じてしまいます。試しにダイハツ製の黄色ナンバーをレクサスブランドから発売してみたらどうでしょうか?200万円超えてても余裕で売れちゃいそうで怖いです。実際に日本ではメルセデスのブランドですよ!という触れ込みで250万円くらいする三菱製のコンパクトカーがそこそこ売れちゃいましたから・・・。

  さて日頃感じているイライラについてムキになって語るなんて、我ながらあまりに「生産性低い」ことやっててちょっと嫌になります。ということで単刀直入に「意識高い系」にとって「レクサスとの付き合い方」についてズバっと結論させてもらいます。まずレクサスの「コンサバ」な4ドアに乗ると・・・まあ「経費で買ったのかな?」なんて見られるのがオチです。一方で「イージー」な廉価モデル(NX、HS、CT)に乗っていると、「・・・・なヤツだ」と言われるのがこれまたオチです。なので「意識高い系」としては、「2ドア」(経費算入が「?」ですけど、それがいいのです!)でトヨタの技術が惜しみなく投入されていて、ドイツ車を相手にしても全く引けをとらなくなった「新生レクサス」から続々発売されるであろう「第3のレクサス」を選びたいと思います。できればもうちょっとラインナップを増やしてくれれば嬉しいけど・・・。


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2015年4月6日月曜日

第2回 あえてドイツ車ではなく「日産」にしてみる

  前回はアウディで決まり!という主旨だったのですが、肝心の選ぶべきモデルは「A4アバント」なのか「A6セダン」なのか、はたまた「A5スポーツバック」なのかを書かずじまいでした。結論としては「A5」も「A6」も5,000km程度の新品同様の低走行車が400万円程度の値札つけてますから、とりあえずアテンザやレガシィを買うくらいの価格で収まりますので、気に入ったボディタイプを選べばいいんじゃないですかね。見た目が若そうな人が綺麗な塗装のA6セダンに乗ってるとカッコいいですよ。デザインがイマイチなメルセデスEやF10型BMW5よりも断然に知的にみえます。「A4アバント」から上のモデルのボディタイプが豊富なのがアウディの特徴で、しかもどのタイプでもデザイン的に「ハズレ」がないです。一方でメルセデスやBMWはというと・・・街中や駐車場でいちいち被るのが「意識高い系」からするとうっとおしいです。


  「とりあえずクルマなんて何でもいい!」けど絶対にダッさいのだけは勘弁!というごくごくありがちな条件で探せば70%くらいは「アウディでOK!」だと思うのですが、さらなる強烈な個性を求めて「残りの30%」に突き進むとしたら、次に注目すべきは・・・「日産」ですかね。とりあえずR35が好きでそこそこお金があるならこれに乗っちゃえばいいかも。 ポルシェもジャガーもアストンマーティンも黙らせる「最強のGTカー(グランドツアラー)」は非常に高いテンションが長く維持できるであろうクルマで、おそらくすばらしい選択になると思います(後悔する人も0人じゃないでしょうけど)。やはり何だかんだいっても長くクルマを楽しむには、他に負けない絶対的な性能の有無が大きいです。BMWやメルセデスの「カス」グレードって最初はテンション高いかもしれないですが、間もなくあまりの中途半端さに気がついて、わずか3年も我慢出来ずにクルマとそれを売ったディーラーに不満爆発っていうケースは非常に多いです。BMWやメルセデスのベースグレード車は、カス過ぎて価値か感じられないので、そこのディーラーに勤めている人も状態の良い中古車が入っても興味が無いので誰も買わないらしいです。



  「意識高い系」としてはそんな「地雷」のようなクルマは絶対に避けたいところです。現行の日産でそんな「地雷っぽい」モデルはというと・・・スカイライン200GT-tでしょうか。いやあれは「地雷」というよりも日産が最初からポリシーを捨てている「クズ」なので、ステアバイワイアをオプションで装着したモデルでも無い限りは最初から「スルー」。A250、CLA250に使われる2Lターボ(211ps)の縦置き版を使うスカイライン200GT-tですが、乗ってみるとこのエンジンがとても弱々しくて「興ざめ」なんです。AクラスやCLAクラスのサイズならそれなりに説得力があるパワーを持っていると言えますが、少々細かい話をすると、骨太な設計でDセグでも最重量級に属するスカイラインでは、メルセデス車と同じギア比では全く通用しません。



  車重1500kg(一応軽いつもり)の「A250シュボルト」の場合、アクセル(なぜかフィールはフニャフニャ)を中度まで踏み込むと、まるでキックダウンが始まったかのようにエンジンが「震えて」「唸り」始めますが、もちろんキックダウンではないので、ギアが下がったというわけではなく、ターボチャージャーがその存在を一気に主張したというだけです。出力そのものを評価するなら1500kgの車重には少々の余力は感じますが、果たしてこの「ドタバタ」っぷりが高級車のエンジンとして認められるべきかどうかは疑問です。あえてメルセデスの立場をフォローするならば、「エコ」「スポーティ」を現実的かつ大胆に追求したら、こんなエンジンになりました!ってところでしょうか(まあ買う買わないは別として、一応納得はできます)。つまりダウンサイジングターボで燃費を稼ぐためのカラクリは、結局のところ安易に低速ギアを使わないってことみたいです・・・。けど繰り返しになりますが「スカイライン200GT-t」に関してはバランス面で不満が残ります。


  高級車ならばやはり商品価値を示すものとして「豊かな加速」があると思います。ダウンサイジング必須のご時世での「妥協ない加速」へのソリューションは、ドイツ「御三家」のアプローチを見てもそれぞれに少しずつ違っています。「メルセデス」はターボとギア比に主眼を置いていて、「BMW」はL7シャシー(現行1~4シリ用)の投入とともに、軽量化でパワーバランスの改善に努めていて、「アウディ」はクワトロとそれに付随するトルクベクタリングの改良に取り組んでいます。あくまで「加速」へのアプローチであって、デザイン・パッケージ・ブランディングといった要素は考えない上での話ですが、「メルセデスはレクサス」に近くて、「BMWはマツダ」「アウディはスバル」ということができるかもしれません。まあレクサスの場合は「電気式」のターボですけど・・・。あくまで「3組」ともにクルマの方向性がちょっと似ているだけです。大概はお互いに意識し合って反目していますし、



  我ながら日本車で例えて比較するなんて庶民的でいやですね。レクサス・マツダ・スバルの3メーカーの「現在地」で単純に「加速」に関して比較するならば、とりあえずはスタートラインからして十分に世界的にも高い水準に達しているのがスバルということで、「アウディこそが正しい!」と結論するのはやや手前味噌でしょうか。やっぱり少々浅はかな気もするのですが、アウディは高級車の素性としては「筋が通っている」ととりあえず言っちゃいます(そんなにクルマって単純なものじゃないとは、「意識高い系」ですから当然にわかっていますよ!)。そんな「スバル=アウディ的」なAWD技術こそが「クオリティカーに価値を与える」のだと積極的に評価するならば・・・この両ブランドと肩を並べ、なおかつ凌駕する技術を持っている日産(と三菱)も、同じように高く評価されるべきブランドです。もちろんこんなのは日産の魅力の一部に過ぎず、もっといろいろと奥が深いクルマ作りをやっていて、あまりの突っ走りぶりに評論家もファンも追いつけない部分もあります(例えばステアバイワイアとか・・・)。それでも総合的に見てずっと長く「誇りを持って乗れるブランド」として、真っ先に思い浮かぶ日本メーカーが日産です。いまでもシーマやセドリック、グロリア、あるいはスカイライン(32~34)やシルビア(13~15)を誇らしげに乗っているオッサンはそこら中にいます。



  日産は大型セダンのデザインに定評があります。1999年に発売された最終型セドリック(34型)は今なおEセグの傑作デザインとして、見る人に強烈なインプレッションを与えます。しかしこのクルマは2004年に生産を終了しており、「意識高い系」としては普段使いのクルマに10年落ちを採用するのは、「安全性」などを考慮すると残念ながら対象外ですね・・・。とりあえず後継モデルとして50型(2004年~)と51型(2009年〜)のフーガがあります。50型はややデザインの「アク」が強く、51型は当初からロングボディ版をシーマとする予定があったようで、「プライベート感」があまり無く、「組織のクルマ」然としていてやや「暑苦しい」(重苦しい?)です。アウディに比肩するような「絶妙なセンス」が光るクルマとしては2007年に登場した「GT-R」くらいだったのですが、フーガよりも一足早く新世代デザインとなった現行の「37型スカイライン」は、「34セドリック」を彷彿とさせる「伸びやかなデザイン」と「絶妙なプライベート感」を上手く受け継いでいて「意識高い系」からみてもかなりツボです。まあV37スカイラインを街中で乗り回しているオッサンの風貌には一言二言・・・あったりしますけど。そこが悩みどころですかね。HV&ターボになってドドっと売れてしまって結構多く走っているんですよねV37は・・・。



  V37スカイラインを転がしてる小金持ちなオッサンと差別化されるための、なんかいい方法はないかな・・・? とりあえず「インフィニティマーク」を外して「NISSANマーク」を付けてみましょうか。まあいちいちそんな事が気になる人は頑張って背伸びしてGT-Rを買うしかないのかも。500万円のV37と1100万円のGT-Rの中間くらいに位置するクルマ(800万円?)があると嬉しいですが、北米向けフーガの5.6LのV8(420ps)を積んだ「限定モデル」なんてどうですかね。出来ればエクステリアにも手を加えて欲しいかも。V8フーガの北米価格が$63,000くらいなので、スカイラインの車格のV8搭載車なら日本価格で計算するとザっと本体価格で750万円くらいでイケるんじゃないですか? あと問題は「誰が買うのか?」というのと、「レクサスRC-Fのエンジンに勝つためにはそれなりの準備期間が必要」という現実的な2点があるわけですが・・・。



  そういえば「意識高い系」のセンサーに嫌でも引っ掛かってくるAMGから、3種類のCクラスベースのモデルが出るのだとか。先代までは「6.3L・V8・NA」というなかなか艶のあるスペックだったのが、今回は新開発の「4L・V8ツインターボ」をつかったのが2種と「3L・V6ツインターボ」だとか。V6の方は「C45AMG」になるそうで、「45」と聞いて「A45AMG」用の縦置きで代用するのか?AMGがFRに直4載せるのか?と心配しましたが、さすがにGTサルーンを専門に作る名門チューナーですからそんな暴挙はなかったです。正直言ってホッとしました。AMGとアルピナこそが「本物」で、ベースのメルセデスとBMWは・・・・に過ぎないよ!なんて「憎まれ口」を叩く年齢でもないですけど、ブログだとそんなことも言えちゃう!イヤイヤ!ベースモデルでも十分に「クルマ」です!



  さて日産には「C63AMG」が抜けた大排気量NA搭載のGTセダン部門を、スカイラインベースで補って欲しいです。これまで「スカイラインの素性」とかウルサく言ってくるオッサン・ユーザーを片っ端から切り捨ててきたのだから、もっともっと話題を振りまいて「こんなのはスカイラインではない!」とぶーぶー言わせてはどうですかね。「インフィニティ」の成功の為にも、スカイラインの魅力をもっともっと引き出すグレードを作ってもらいたいです。


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2015年3月31日火曜日

第1回 なんといってもアウディ!このブランドは最強(オールマイティ)!

  普段から「意識高い系」と言われるのに嫌気がさしてしかたありません。そもそも今どき「意識高い系」に属していると自覚できるくらいじゃないと、大手の民間企業ではまず通用しないのではないですか? そういうのが嫌ならば「公務員か研究者にでもなれ!」とか10年くらい前までは言われてましたけど、今ではボンヤリと警察官をやっていると上司からも市民からも叩かれます。理◯学◯究所で適当に仕事してたら何もわかっていないマスコミに嵌められて失職に追い込まれてしまうこともあるかもしれません。そんな時代の趨勢も読めずに、いちいち「意識高い系」とか言ってくれるんじゃね〜ぞ!クズどもが・・・。単に精神的にどれだけ潔癖性か?って話なだけです。「意識高くない系」=「平均的な日本人」とやらの人生なんてちょっと話伺うだけでも吐きそうで、聞かなきゃよかったと後悔するくらいです・・・。とにかく人生の不満(他人の悪口)ばっか言ってないで何かやれよ!(暴言失礼しました)

  確かに自称「意識高い系」の何も成し遂げていない人(クズ)は相当な割合でいるでしょう。そんな人々(コイツら)と同じ枠に囲われるのは正直言いまして「心外」以外のなにものでもないです(マジでイラっとしますね)。多少偏見もありますが、「プ◯ョー208」とか「ミ◯」とか残念なクルマで夜の表参道や丸の内にしゃしゃり出てきて、自称「リア充」の典型みたいに愛車と景色をバックに記念撮影している人々(アホか)・・・。そんな庶民的過ぎるクルマが「多摩ナンバー」ぶら下げて、大東京の中心部に用も無いのにわざわざ乗り付けてくるのは本当に困りものです。何を勘違いしているのでしょうか、「外堀通り」でガンガンとばして良いのは「ハイヤー」と「配達営業中のサンバー」それから「高級車様」だけです。「多摩ナンバー」の輩は近所にガラガラで走り易い多摩センターの道路があるのに、都心まで出てきて暴走(制限速度オーバー)したり違法駐車したりと、一体何をはしゃいでいるんだろう?こういった「勘違い」な人々を揶揄して「意識高い系」とかいうのかな? だとしたらこんな生産性の低いアホと一緒に括られるのは勘弁ですよ。とりあえず・・・クルマ選ぶとしたらドイツ車だろ!とにかく山手通りを超えて都内に入ってくるのは、「アウディ」くらい買えるようになってからにしておけば・・・。(暴言失礼しました)

  アウディなんてたいしたことないじゃん!とか思っている輩も多いでしょうけど、本物の「意識高い系」の私が言うのだから間違いないです!アウディこそが最強(オールマイティ)です。この10年あまりの間に、1度たりともブレることなく自信持ってクルマを作ってきたのがアウディですよ。これは他のブランドのファンでも認めざるを得ない事実。リーマンショックの逆風が吹き荒れてもアベノミクスで俄な追い風が起ころうとも、アウディだけは高いポリシーを掲げ続けてましたよ。日本の貧乏人の消費動向なんかにいちいちコンセプトを左右されたりなんてしていない!ってのは、経済的に全く困っていない人々に熱く支えられているというブランドの証だよ。今から14年前の2001年に発売された有名英国自動車雑誌の特集を日本のカルチャー系雑誌がコンテンツをそのまま買い取って全面掲載したことがあったけど、その時から見てもずっとアウディだけは全くブレていないです(あとポルシェも)。

  その特集は当時を代表する20台のスポーティなクルマをカテゴリーごとに5部門に分けて比較したものだったけど、「アウディRS4アバント」が分類されたカテは「AWDスポーツ」でした。そのカテには4台がノミネートされていて残りの3台はというと、イギリスにも正規輸出が行われるようになった「34GTーR」と、「エボ6」と「インプSTI」という強烈過ぎる日本勢でした。サーキットなら日本勢だし、普段使いならRS4が優位で方向性が大きく分かれているとはいえ、この4台で最高の評価を得たのがなんと「RS4アバント」だったことには日本人として少々がっかりさせられたもんですが・・・。

  その20台にはもう1台のアウディもノミネートされていて、「スポーツクーペ」のカテに「フォード・レーシングピューマ」という日本に輸入されなかった「フィエスタ/デミオ」ベースのクーペと、「インテR」「セリカ」に混じっていたのがデビューして間もない「アウディTT」でした。目安としてベースとなるクルマで比較すると「ファミリア」「シビック」「カローラ」の超が付くぐらいに強力な日本勢に対して、まだまだ弱小だった「ゴルフ」ベースのTTですから、当然ながら4台の中で断トツで最低!と英国誌に切り捨てられました。それでも腐らずに大切に育てられた結果「フォード・ピューマ」「インテグラ」「セリカ」は全て消えましたけど、「TT」だけは着実に生き残っています。モデルを大切に長く育てる!これこそがアウディが誇る最大の美点だと思いますよ。

  物事には何にでも「見方」というのがあると思いますが、自動車ブランドの評価さえもまともにできない、「見方」を知らない一般ピープルな中年のオッサンが多過ぎるのが日本のダサいと感じる点ですね。なにせ自動車の評論を専門にやっている人々でさえも、読んでいて「はぁ・・・?」と首を傾げたくなるものばかりです。何事も「見方」が分ってないなって思う人ほど、「意識高い系ってウザいよね〜」みたいな安易な発言が出てきたりすることが多いです。ついでに余計なことを言うと、その人が人生をまともに考えているかどうかなんて、乗っているクルマを見ればすぐに見当がついてしまいます。みなさんにもアウディをオススメするわけではないですが、このブランドはいいですよ!ポルシェみたいにブレないスタンスを自分のクルマに求めるならば最高です。2005年に日本に上陸した某国内メーカーの高級ブランドなんて、あまりにもコンセプトがブレブレすぎて、10年たっても「あのブランドは一体何なの?」てな始末です。別に好きで乗っている人を否定はしないですけど。

  アウディでもSUVに乗る輩は「わかってない」ですね。無意識の内にお隣の国のクルマ文化に心酔してしまったようですが、東京のど真ん中で乗り回すのは止めてほしいものですし、恥ずかしい限りです・・・。Q5のオーナーレビューを読むと「マジか?」と目を違うような「クソ理屈」が並んでいます。「雨の高速道路もクワトロで安心!」とか言ってますが笑わせんなよ!って感じです。とにかく「安心感」が欲しいなら、真っ先にSUVだけは止めておいたほうがいいですよ!大切な人を乗せるクルマなんじゃないですか? ちなみにSUVの衝突安全基準って第三者機関が発表している評価でも「ホンダN-BOX」や「スズキワゴンR」に負けるレベルです(これら軽自動車を上回る評価のSUVは残念ながらない!)。「クワトロの安全性」といった本末転倒なセールスポイント以外にこのSUVの長所なんて誰も理解できていないようです。まあ「なんとなく流行してそう!」だから買いました・・・なんて思考停止なユーザーが多いんじゃないですか。

  これで良くわかると思いますが、世の中には高学歴かもしれないけど、物事の「見方」を知らないアホなオッサンが溢れているんです!馬鹿みたいに車高が高いクルマで公共の駐車場に乗り入れると、悲惨なことに子どもを轢き殺すといった事故が起きがち!なんてことも想像出来ないくらいの「意識貧困系」な人々が多過ぎるから、世の中の大企業のリストラ部門は日夜フル稼働しなければならないのです。SUVを非難すると「ミニバンだって危険だ!」みたいなレスをよこす「意識貧困系」な人々・・・。動力性能が盛られているせいなのか? 痛ましい事故の「加害車」は大抵はSUVなんです(ミニバンも酷いけど)。YOU TUBEで流れる中国や台湾の事故映像のほとんどがSUV関連ですよね・・・。

↓なにかと使い出すと止まらなくなるのが「意識高い系」・・・